出展作品は全18作品で、出展者の皆さんに上映会に来てもらおうとすれば、かなりの来場者が見込まれた。当初の我々の予想を裏切り、一時は若杉荘での開催が危ぶまれた。でも、言ったからにはやらなきゃかっこわるい。運営委員の知恵を振り絞って編み出されたのが、来てくれた皆さんはご存じ、不完全双方向システム導入型の立体上映会の開催である。
一部屋最大8畳というウィークポイントを何とか克服しようと、1階と2階の二つの会場のスクリーンに同時上映をしようということになった。問題は、上映終了後の審査会で、上下に離れた二つの会場での意見のやり取りが必要ということだ。そこで、一方の1階会場の風景映像が2階会場のスクリーンに映し出され、かつ、家庭用電話の親機と子機を使うことで、何とか声だけはつながる、という不完全双方向システムが採用されたわけである。
とはいっても、この中途半端なシステムのおかげが、若杉荘の中につながっているけどつながっていないという奇妙な感覚がおかしみを引き出し、会は大成功を収めた。最後は1階に全員が集結、会は無事終了した。あらためて、こんな大勢の人が若杉荘に来ていたんだ、と感じた瞬間だった。
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