2005年10月31日

レイアウトてんやわんや〜文字いろいろ〜

今号の特集は、「地形編」、「都市編」という大きな枠組みがあって、その下に詳論となる記事が集まるというツリー構造を持った構成になっている。各記事は「地形編」「都市編」という大きな枠でまとめられてはいるが、記事どうしのつながりはそれほど無いから、どこからでも読み始めることができる。その構成をつくるためには、各記事にシンボルとなるような記号を付けて各記事を自律させるようにしたい。

絵よりも漢字一字でキメたい。しかも単なる文字でなく絵としても興味深いもの。それなら古代文字がいい。甲骨文字が漢字の祖形だと言われているが、「池」という文字は無い。後世の金文、古文でも無い。しかし、篆書なら必要なもの全部揃う。

篆書は、殷代に文字が現れて以来のものを含んだ総称だと言われるが、様式として定着したのは西周以降(前8C)。秦の始皇帝の国家樹立(BC221)に伴い文字政策を推進し、「小篆」として後世文字の基本となった。漢字の歴史は白川静、西川寧らが詳しい。

篆書の特徴は、隷書、楷書と異なり、抑揚の無さにある。隷書、楷書のように止め、払い、といった動的な動きが全く欠けている。非常に静的で記号的である。隷書、楷書が一画一画のドラマだとすると、篆書はその形態で静かに迫ってくるような趣きがある。

これなら簡単そうだと思い自分でも書いてみたが、筆の入り方からしてうまくいかない。篆書では線の末端は丸く納めないといけないが、どうしても筆の動きが出てしまう。邪道だが、マジックで書いてみた。結構うまくいく。しかし、今度はなめらかな線の動きが出ない。

今回各記事に漢字を記号的に配置するということで、初めて漢字について調べる機会を得たが、篆書を見たときはこんな文字があるのかと感動した。篆書といっても「小篆」を基本として様々な変化形がある。しかし、泰山刻石に残る「小篆」は、他のどの篆書よりも整然とした体裁があって、どの一画も少しも動かせないような完成されたプロポーションを感じた。

家 盻書のコピー.jpg


泰山刻石 道.jpg




posted by 芳雄 at 22:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 編集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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