2005年11月08日

ヒントでピンと、粟田学区

 先日、「京都地区型住宅即日設計競技-ミテキテツクッテ-」の下ごしらえのため、提案対象地である粟田学区(→地図)に事前調査に行った。

 主な目的は当日の調査ルート確認と、当日配布する資料に記載する地区型住宅設計の「ヒント」の発見である。

「ヒント」は@地形A道・空き地B住宅の3種類を設定し、学区内で設定した3つの小地区内でそれぞれ見つけ出す。

 いきなり「ヒント」と言われてもピンと来ないかもしれない。ひとつの捉え方としては「ヒント」とは、その地区にしか見られないような特徴のことである。例えば@地形なら、地区内の等高線だとか小河川だとか・・・。
 とはいえ、1つの項目だけ取り上げても都市のなかには似た様な状況が至るところにある。
そこで、それぞれの項目に対してあまり掘り下げたヒントが見つからなくても、@ABで発見したヒントを組み合わせて構造化すれば、「オンリーワン」な地区や地区型住居が見えてくる筈である。

 実際見つけてきたヒントのうち住宅に関していくらか感想を述べると、地区内での住まい方はやはり@地形とA道・空き地(そのうち特に計画された道路)から受ける制約が大きい。
 降りしきる雨のなか、「巨大で複雑な都市構造に対して個人が抗う術はないのか・・・」と少しセンチメンタルな気分になりかけたが、それぞれの地区内には窮屈そうだけど上手く「集まって」住んでいる例が見られた。
 例えば山の斜面を背にし、平屋が密集する路地裏では、ほとんどのところで、「路地の入り口を示すゲート→祠(ほこら)→稲荷神社」と奥に向かって階層性がみられた。
 また、街区内を小河川が貫通する地区では、河川に対して「背」を向けつつも、上手く河川の蛇行にフィットして観光客にも「大うけ」な何とも絶妙な風景を作り出している住宅群が見られた。

 とまあ、一度行ったことのある場所なので、さして期待もせずに行った調査だったが、「ミテキタ」ものと地図を照らし合わせるとこれまでちっとも解釈できていなかったことに気がついた。次は設計による「解釈→創造」。これが中々悩ましいのだが・・・。

jutaku.jpg
地区ごとに見られるさまざまな住宅たち。外観しか見えないが、
中でどうやって住んでいるのか想像してみるのも面白い。




inari.jpg
ある路地の奥の稲荷神社ではこの日秋の祭礼が行われていた。
決して火事ではない。






posted by m_m at 12:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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